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2009.07.17 ハイポサミア
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 本州各地では暑い夏の日を過ごされているようです。
今年の北海道は、6月下旬から不安定な天気が続いていて、熱中症を心配するような日はほんの少し。
そんな中、今週16日、大雪山系では遭難が相次ぎました。 10名もの方々が亡くなられました。
またしばらくは、ガイドや催行会社の責任論、本州からの登山者の北海道の山に関する認識不足等々が、各方面で論議されるでしょう。

私は、ご存じの方も沢山おられるように、川遊びが大好きでした。
特にカヌーに乗り、春先の雪解けから雪のちらつくまで、川遊びをするのが大好き。
今時期は山に登るのも嫌いではなく、長女も高校時代は山岳部だったんです。

 さて、北海道のアウトドアで一番怖いのは、熊ではなく低気温なんです。本州の山と比べて、高い山は少ないのですが、夏でも本州の冬山と同条件の時が沢山あります。少しでも天候が崩れれば本州の冬山と同じになります。


 北海道では、山でも川遊びでも一番警戒するのは低体温症です。聞き慣れない言葉でしょうけれど、これをハイポサミアと言います。ハイポサミアについて、詳しくはご自身で調べて下さい。

 事故に関して、今日の新聞を読みますと、あちらこちらに「強風で体力が奪われて、、、、」云々とありますが、これは大きな間違いです。
体力が奪われるのではなく、体温が奪われるのです。いくら体力があっても、体の深部体温が低くなると、動けなくなることを知って下さい。意識もなくなります。死に直結します。

 私が川でのレスキュアーの資格も持っていたときに、嫌われるほど回りに言っていましたが、自然の中に入るときは想定最大限の準備を怠らないこと。
「注意する」と言う言葉は、安全を確保できる言葉ではありません。むしろ使ってはいけない言葉です。
「気温が下がる場合もあるので、注意して下さい」は何の効果もない言葉です。
「気温が0℃近く下がる可能性がありますので、冬季用の装備も持参して下さい」が本来の注意喚起の言葉です。

 自然の中で体を使って、自然を楽しむのは素敵なことです。
しかし、「ネイチャーっぽく」過ごすのと「ネイチャーの中」で過ごすのとは別物です。

ところで、新聞記事に書いてあった、当該グループとは別かも知れませんが、救助隊と一緒に下山したガイドが「登れるだろうと、みんなで判断した」ってどういう事なんだろう? みんなで判断することなの?、判断はガイドがするべきじゃないのか? 商用ツアーのガイドの資質や催行会社のプランニングがまたもや問われそう。

北海道に残る自然の素晴らしさを沢山の方に体験してもらいたいのですが、新聞等報道からは、のど元過ぎれば、「寒さを」?忘れるような、またもやの感が否めません。

亡くなられた方々のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。


※追記
今朝(7/18)の新聞を読みますと、やはり死因は低体温症との事ですね。
しかも亡くなられた方は10名。最大級の山岳事故となってしまいました。


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